京都 清水寺へ続く産寧坂で樹齢100年以上と言われる枝垂れ桜が倒木、男性が下敷きになり重傷を負ったとの衝撃的なニュースが入ってきました。倒木があったのは2024年4月23日午前11時40分頃。桜のシーズンこそもう終わっていますが、新緑へと移り変わっていた桜の木が根元から折れ、産寧坂の階段に倒れてしまいました。
このため、過去に撮影したような写真の光景は、今はもう見れません。
産寧坂に咲く枝垂れ桜【撮影日:2020年3月29日】
これは桜のシーズンに清水寺へ向かう途中に撮影した写真です。この産寧坂と桜のバランスが構図的にも素晴らしく、京都らしい撮影スポットとしても人気の場所でした。
年に数回しか見られない産寧坂の雪景色【撮影日:2023年1月25日】
年に数回しか見られない雪景色は、早朝のまだ凍っている階段で滑らないようにかなり気を使いながら、絶景に惹きつけられるように撮影していました。
産寧坂の場所
産寧坂は、八坂神社や八坂の塔、高台寺などの観光地と清水寺を結ぶ通り道で、多くの商店が立ち並びます。
産寧坂に桜は復活するのか
今後、同じ場所に再び桜の木が植えられるどうかですが、おそらく厳しいのではないでしょうか。
実際に訪問した時、階段の途中にポツンと立つ桜の木の足元を見ると、植えてある場所が石段に囲まれて狭すぎることが気にはなっていました。100年前からこの状態だったのかは不明ですが、今思うと100年もよく耐え忍んできたなという印象です。原因はまだ特定されていませんが、ついに耐えられなくなってしまったのか、木の幹が腐ってしまったのか。
産寧坂のシンボル的存在が姿を消したことは残念ではありますが、この場所は多くの人が行きかう場所でしかも階段でもありますし、上ばかり見上げてないでしっかり足元を見て歩きなさいよと、見かねた桜自身から終わりを告げて来たのかもしれません。何より、負傷された方の早期回復をお祈り申し上げます。