4月下旬からゴールデンウィーク頃になると、河内藤園の藤が見頃になります。
河内藤園では、1000坪にもおよぶ大藤棚に、野田長藤、口紅藤、赤紫等の22種類の藤が咲き誇り、圧巻の眺めを見ることができます。加えて、最近ではグラデーションの美しい見事な藤のトンネルが注目を集めています。以前、北関東のあしかがフラワーパークにて大迫力の大藤を撮影した経験がありますが、九州の河内藤園も場所が遠いため、何度かその機会を伺いつつ、ようやく行くことが出来ました。

河内藤園では、藤の見頃時期は日時予約制で、事前にチケット購入が必要です。本当なら午前中を狙いたいところでしたが、旅の工程との兼ね合いで、最も遅い16:00〜18:00の時間帯チケットを購入。16時到着を目掛けて向かったものの、河内藤園に近付くにつれ市内から一変した山道に手古摺り、15分遅れで到着しました。

河内藤園の1000坪にもおよぶ大藤棚

河内藤園の1000坪にもおよぶ大藤棚【撮影日:2019年5月5日】

駐車場に車をとめ、入園するといきなりお目当ての藤トンネルが見えてきます。しかし、この時、人だかりが出来ていましたので少しだけ撮影して、先に進みます。
程なく見えてきたのが、焦点距離16mmの広角レンズでも収まり切れないほどの巨大な大藤。幹がいくつか見えますが、藤の木の境目が分からないほど、藤棚に敷き詰められています。
河内藤園の大藤を魚眼レンズで撮影

河内藤園の大藤を魚眼レンズで撮影【撮影日:2019年5月5日】

魚眼レンズでも撮影しますが、それでも収まりません。

河内藤園 藤の花をクローズアップ【撮影日:2019年5月5日】

広角で全体ばかり撮ってないで藤の花もクローズアップ。
見事な藤のカーテンがグラデーションを作り、道の奥まで続く河内藤園の藤トンネル

見事な藤のカーテンがグラデーションを作り、道の奥まで続く藤トンネル【撮影日:2019年5月5日】

そうこうしているうちに、17時30分を過ぎたので、入口に戻って藤トンネルの撮影を開始します。見事な藤のカーテンがグラデーションを作り、トンネルの奥まで続いています。
ところで河内藤園の最終受付は17時20分までと決められています。つまり、それ以降に来園者が増えることはありません。インスタなどSNSで見かける河内藤園の藤トンネルは、朝日が差し込んでいるため、開園直後の人が通り始める前に撮影されているのでしょうが、夕方でも無人の藤トンネルを撮影することに成功しました。

河内藤園の藤トンネル

河内藤園の藤トンネル【撮影日:2019年5月5日】

藤トンネルの出口付近では緑も濃くなっています。まさにここでしか見ることができない藤のグラデーション、景色でした。

河内藤園で高台から藤棚を見下ろす

河内藤園で高台から藤棚を見下ろす【撮影日:2019年5月5日】

河内藤園では、園内にある高台にのぼると、眼下に広がる広大な緑が見えてきます。この緑、芝生なんかではなく先ほどまで見て来た藤が育つ大藤棚。向こう側にある藤のトンネルまで繋がって見えます。
河内藤園で高台から藤棚をズーム撮影

河内藤園で高台から藤棚をズーム撮影【撮影日:2019年5月5日】

手前の一部分をズームしてみると、紫の藤が垣間見えました。

河内藤園で高台から藤棚を望遠撮影

河内藤園で高台から藤棚を望遠撮影【撮影日:2019年5月5日】

奥の藤のトンネル付近まで望遠ズームをしてみると、白い藤がぶら下がっています。
こんな巨大な大藤を、上から見る機会なんてそうありませんから、これもまた貴重な景色でした。

河内藤園へのアクセス

河内藤園では、藤の見頃時期は予約制となるため、日にちと時間帯を決めて事前に公式サイトやコンビニ等でチケットを購入しておく必要があります。これは、混雑緩和が第一目的で、時間帯で人数制限を設けているとのことなので、大混雑にはならないように工夫されている点は、他の観光施設にも導入して欲しいですね。入園の際も手間取ることなくスムーズでした。その一方で、購入したチケットは、後から日時変更が許されないため、雨が降ろうと風が強かろうと、旅の途中で寄り道したい場所を見つけてもスルーして、強行する必要があります。

河内藤園は、福岡県北九州市の山の中にあります。北九州都市高速道路4号線なら大谷ICか山路IC、九州自動車道なら八幡ICか小倉南ICがそれぞれ最寄りになります。私の場合、博多方面から九州自動車道 八幡ICで降り、下道で向かいましたが、県道61号で畑貯水池を過ぎたあたりから山道が始まり、ヘアピンカーブがいくつかありました。帰路は小倉の方に抜けていきましたが、この道は容易だったため、運転に自信のない人は、小倉側の道を使うと良いです。

公共の交通機関利用の場合、駅は遠く、路線バスも走っていません。唯一、藤の見頃期間にのみ走るシャトルバスが八幡駅から運行されています。このシャトルバスは、予約チケットを持っている人のみが利用できます。