2014年CNNが選ぶ世界の夢の旅行先10カ所に、日本で唯一選ばれたあしかがフラワーパーク。その後も旅番組で取り上げられ、SNSでも注目を集めている大藤まつりのライトアップへ行ってきました。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ マジックアワーの空から降り注ぐ大長藤

マジックアワーの空から降り注ぐ大長藤【撮影日:2015年5月4日】

時刻は19時過ぎ。ライトアップ専用のチケットを利用して、西ゲートから入場すると、目に飛び込んできたのがマジックアワーの空から降り注ぐ大長藤。まさに見頃を迎えているようで、この後に期待が膨らみます。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 白藤の滝リフレクション

白藤の滝リフレクション【撮影日:2015年5月4日】

次に待ち構えていたのが、白藤の滝リフレクション。
垂直にそびえ立つ藤棚に、見事なまでに整然と咲いており、風がピタリと止まった池にくっきりと反射しています。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 白藤の滝

白藤の滝【撮影日:2015年5月4日】

白藤の滝を真正面から望遠レンズで撮影。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ きばな藤と赤いバラのコラボ

きばな藤と赤いバラのコラボ【撮影日:2015年5月4日】

こちらは、きばな藤と赤いバラのコラボ。あしかがフラワーパークの名物は藤ですが、他にもたくさんの花が咲いています。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 八重黒龍の藤棚

八重黒龍の藤【撮影日:2015年5月4日】

さて、間もなく見えてきたのが八重黒龍の藤。
南北34.5m、東西25.4m、畳の広さに置き換えると、実に500畳も藤棚に花を咲かせています。大き過ぎてどう撮ったらこの迫力が伝わるのか、思考回路が停止してしまったほどです。当時、広角端が24mmのレンズしかもっておらず、この先で撮影する大藤を含め、焦点距離16mm以下の超広角レンズをもっていれば、この時の迫力を写真に収めることができたのになと、今になって悔やまれます。iPhoneで撮影するなら、Proレンズが必須になってきます。魚眼レンズがあったらさらに面白い写真が撮れそうです。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 奇蹟の大藤

奇蹟の大藤【撮影日:2015年5月4日】

そして、樹齢160年、南北36.3m、東西33.4m、600畳敷きの藤棚を持つ奇蹟の大藤。この写真、ホワイトバランスを太陽光にして撮影したのですが、このようにピンク色をした藤に写ります。これもまた、味と言えば味ですが、ここから先は色温度(ケルビン)を少し低く設定して、実際の色味に近付けて撮影していきます。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 奇蹟の大藤

奇蹟の大藤【撮影日:2015年5月4日】

しっかりと照明に照らされている部分は、できるだけ白飛びしないように気を付けながら撮影しました。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 奇蹟の大藤

奇蹟の大藤【撮影日:2015年5月4日】

藤の花をズーム撮影。藤のカーテンが奥まで続いています。

あしかがフラワーパークの大藤まつりライトアップ 奇蹟の大藤リフレクション

奇蹟の大藤リフレクション【撮影日:2015年5月4日】

奇蹟の大藤は、池を挟むとリフレクションも撮影できます。もう少し絞って光芒を作りたいところですが、手持ち撮影なのでこれが限界でした。

奇蹟の大藤と言われる理由

・当時、幹回り3m60cm、棚面積600㎡だった大藤を、もともとあった別の場所から、このあしかがフラワーパークの地への移植を成功させたこと。
・幹の直径1m以上の藤の移植は前例がなく、何年も方法を模索したうえで、切り込みをして縮小させた状態で移植したこと。
・この地に移されてから、息を吹き返すかのように以前よりも大きく成長し、現代も見事なまでに咲き誇っていること。
このような理由から奇蹟の大藤と言われています。この物語は、これからも代々受け継いでいかなければなりません。

他に、うす紅の棚や白藤のトンネルもありますが、これらは見頃が少しずれるようで、満開ではありませんでした。しかし八重藤と奇蹟の大藤は、圧巻という言葉では片付けきれないほどの迫力で、見応えも撮り応えも十分でした。

あしかがフラワーパークへのアクセス

あしかがフラワーパークに車で行く場合、東北自動車道の佐野藤岡ICや、北関東自動車道の足利ICおよび出流原スマートICが最寄りになります。公式ホームページには首都圏から90分圏内ほどのアクセスと書かれていますが、藤の見頃時期で特にゴールデンウィーク中は、高速道路を降りてからが長丁場になります。あしかがフラワーパークには臨時駐車場を含めると6000台もの無料駐車場が用意されていますが、一度満車になってしまったら、その後がなかなか動きません。実際に、県道67号桐生岩舟線を通って向かいましたが、出入り口が1か所の集中する構造になっているので、駐車場待ちの車列が溢れ出て、付近の交通網にも影響を及ぼしていました。

2015年当時は、あしかがフラワーパークへは車以外の選択肢は考えにくかったですが、2018年4月にあしかがフラワーパーク駅が開業しており、電車でのアクセスが良くなりました。ただし、地方路線とあって、その本数は30分~1時間に1本程度。特に帰りの時刻表はしっかりとチェックしておく必要がありそうです。

また、首都圏からは、あしかがフラワーパークと国営ひたち海浜公園のネモフィラの2つの絶景花名所を同日にまわるバスツアーも販売されています。ただし花の咲き具合によっては、見頃時期が微妙にずれる場合もありますので、行ってからがっかりしないように、見頃予想などの情報をしっかりとチェックしてから申し込みましょう。