琵琶湖の冬の風物詩、あるいは春の訪れを感じれるとも言える景色が守山第1なぎさ公園で見られます。
冠雪の比良山系をバックに、目の前に広がる約1万2000本ものカンザキハナナ(寒咲花菜)。早咲きの菜の花畑です。何回か通ってようやくこの景色を撮影できました。

菜の花の見頃は例年1月下旬~2月上旬頃ですが、背景の雪景色は年によって積雪状況が異なります。菜の花畑と雪山コラボを撮りたい場合は、菜の花の満開状況と冠雪状況、そして琵琶湖の対岸まで見渡せる好天日を狙う必要があります。

ところで守山第1なぎさ公園は、目と鼻の先に琵琶湖がありますが、菜の花の奥は土手になっています。写真では辛うじて琵琶湖ブルーを写せていますが、琵琶湖を際立たせるためにはもっと高さが必要です。周囲に高い建物は見当たらないため、脚立や三脚が必要になってきますが、高台からの撮影や長丁場の撮影を行う際は、対岸から吹きさらす強風の「比叡おろし」に耐える気力と体力も求められます。


また、土手に人物やペットを立たせて、ポートレート撮影することもできるため、このような構図を求めて訪れるカメラマンもいることでしょう。

野鳥とのコラボを狙って、三脚を立てておられる方も見受けられます。脚立や三脚を使う場合は周囲への気配りを忘れず、ポートレート撮影する人も、長時間場所を占領したりせず、譲り合いの精神が大切です。
純粋に風景を撮影したい場合は、人の少ない時間帯や平日を狙った方が良さそうです。

守山第1なぎさ公園への行き方は?

守山第1なぎさ公園は、琵琶湖大橋にほど近く、ピエリ守山のすぐ近くにあります。駐車場も用意されておりますが、見頃時期の好天の休日は常に満車状態です。駐車場の入り口付近、琵琶湖アーバンリゾートとの間の車道に、路上駐車している多く車があり、菜の花見物客の車なのか、日頃から路上駐車が常態化しているのか定かではありませんが、ここは路上駐車禁止地帯です。近くにある、みさき自然公園の駐車場に止めて良いものかグレーなところでありますが、みさき自然公園から歩く人の姿も見られました。

普段からドライブをする人にとってみたら、守山第1なぎさ公園へは車で行く選択肢しか考えにくい場所にありますが、公共の交通機関を使うのならば、JR琵琶湖線の守山駅からのバスルートと、JR湖西線の堅田駅からバスルートがあります。どちらも、最寄りのバス停は琵琶湖大橋東詰停留所で、下車後、ピエリ守山の前を歩いて15分ほどで辿り着きそうです。バスの乗車時間だけを見ると、堅田駅からの方が大幅に短いので、大阪・京都方面から電車を使う場合は、堅田駅ルートをおススメします。

佐川美術館と同日訪問は可能か?

守山第1なぎさ公園は、すぐ近くに佐川美術館があり、佐川美術館で見たい展示が開催されている場合、菜の花畑と一緒に回ろうと計画立てる人も多いこととおもいます。しかし佐川美術館は、人気展の場合は入場までに長蛇の列に並ぶ必要があります。遅い時間から並ぼうものなら、美術館に滞在できる時間が短くなり、菜の花畑の訪問時間も後ろにズレこみます。菜の花畑と佐川美術館、どちらを優先させるかにもよりますが、同日に回るのであれば、佐川美術館を朝イチで先に回ってから、午後イチぐらいで菜の花畑を楽しむぐらいのスケジュールを立てた方が、丸1日楽しめそうです。